オシャかわ図鑑2018 vol.4 「PYT (プイト)」from Vancouver Fashion Week : Picbook 2018-03 PYT
オシャかわ図鑑とは
いま、ここのこのアイテムが面白い!! 買い時! 知っとけー! 的なピックアップシリーズ。
ファッションのみならず、ビューティ、ライフスタイルなど幅広く探していきますので、ちらりと覗いてお楽しみくださいませ。
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In this pick up series, find out what items are hot on the market, when to buy it, and what products to look out for! From fashion to beauty to lifestyle items, make sure to check out our latest post.
Vol.4と5では3月末に行われたバンクーバーファッションウィークから2ブランドをセレクトしていきます。
1つ目のブランドは、PYT(プイト)です!!
BYT(ブイト)から立ち上がったプレタポルテブランド PYT(プイト)。ん、なんだなんだ。名前の音がなんとも愛らしく、その名前から想像する通りの 軽やかな愛らしさを形にしたようなデザインばかりで、ランウェイの写真を見ながら笑みが溢れてしまう。
音楽を蓮沼執太さんが手がけているようで、ますます実際のランウェイを見たいなぁとワクワクしながらメール取材を行った。



Junko(以下J)「初めての単独ランウェイとは思えない沢山の可愛いコレクションにワクワクしています。まず、今回のコンセプトをお伺いできますか?」
PYT(以下 P)「キャットウォークという言葉から思いついた
”CATWALK/DOGRUN”というテーマのもと、制作を進めました。
暫くファッションの世界から離れていましたが、19歳の頃に留学先のパリでたくさんのランウェイショーを観た記憶を手繰り寄せて、何か新しいものが作り出せないかと、犬がキャットウォークで遊んでしまうようなイメージで作りました。ショーの音楽をお願いした友人の蓮沼執太くんにドッグランで録ってきた犬の声をアレンジして入れてもらったり、服だけではなくトータルでPYTの世界観を出せるように意識しました。」
J「猫と犬の対比で、そこから発展しているのですね!そう、音楽が蓮沼さんというのをInstagramで見て、ますます期待していたのです。とっても遊び心のある世界観が脳内に広がっています。ブイトもプイトという名前も、音が可愛いなぁと思い、BYTとPYTの由来ってなんでしょうか」
P「BYT(ブイト)という名で創作活動をしておりますが、これはロシア語で”惰性的な日々”という意味の言葉です。 一点ものの服作りからスタートして、手編みや機械編みのニット、ジュエリーなどを思いつくままに作っておりました」
J「惰性的な日々をあえて名前にする、肩の力が抜けた感覚が心地いいですね。
でもそれが、なぜショーに発展したのでしょうか?」
P「本当に思いがけないバンクーバーからの急なお便りで、ショーをすること自体考えたこともなかったのですが、パリで学生をしていた頃に、たくさんコレクションに潜入して観ていました。お話をいただいた段階で、ショーまで3ヶ月半あるし、準備出来るかも?と思って、3日間考えた末にバンクーバー行きを決めました。たくさんの人の厚いサポートのお陰で無事に成功させることが出来ました。またここ1年ほど お客様のご要望により洋服の量産もするようになっていましたので、BYTとは 切り離したプレタポルテ・ラインとして PYT(プイト)を立ち上げました。名前に特に意味はありません。」



J「勝手にプレタポルテのプ=Pかなぁとか思っていました。笑
そして3日間考えて決めました!という決断の早さも気持ちいいですね。いろいろお話を聞けば聞くほど、実際のランウェイを見てみたくて仕方がないです。ランウェイをするブランドさんって、結構 力が入っているイメージがあって、良くも悪くも。その感じがないのが不思議でもあり、興味をそそられますね。一点ものの制作から始まって、ショーに至るまでの時間や歩み方の道筋も、ブランドの世界観があるからこそなんだろうなぁと。商品が増えることで、ますますファンが増えること間違いなし!!!って勝手に期待してしまいますね。さて、最後にPYTの今後をぜひ教えてください。」
P「BYT(クラフト)とPYT(ファッションインダストリー)の区画化をすることで、改めて新鮮な気持ちで どちらも楽しく真摯に制作が出来たらなと思っています。 次は6/22-7/1にいつもお世話になっているNidi galleryにて、BYTの本の出版に合わせた展示があります。 こちらでPYTの日本でのお披露目もする予定です。 ファストファッションブームが落ち着いてようやく服が作りやすくなった感覚があり、作ったものを よりお客様へ直接的にお届け出来るよう、またみんなで遊びを共有出来るような方法を 模索して行きたいと思っています。」
まだ少し先なのですが、6月の展示会が今から前のめりに待ち構えたくなるPYT。展示会のような、世界観がわかる場所で見れたら一層楽しいだろうなぁと妄想してしまう。そしてBYTの本というのもとても気になる。確実にかわいい。。。ということで、ブランドについては今後も追いかけてみようと思いますので、乞うご期待ください!
PYT ブランドプロフィール
アパレル・プロジェクト、BYT(ブイト)のプレタポルテ・ラインとして2018年秋冬バンクーバー・ファッション・ウィークにてデビュー。
BYT & PYT オフィシャルサイト http://www.byt-tokyo.com/