オシャかわ図鑑2018 vol.5 「DIFF LIMEN (ディフリメン)」from Vancouver Fashion Week : Picbook 2018-03 DIFF LIMEN


オシャかわ図鑑とは
いま、ここのこのアイテムが面白い!! 買い時! 知っとけー! 的なピックアップシリーズ。
ファッションのみならず、ビューティ、ライフスタイルなど幅広く探していきますので、ちらりと覗いてお楽しみくださいませ。

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In this pick up series, find out what items are hot on the market, when to buy it, and what products to look out for! From fashion to beauty to lifestyle items, make sure to check out our latest post.


Vol.4と5では3月末に行われたバンクーバーファッションウィークから2ブランドをセレクトしていきます。2つ目のブランドは、DIFF LIMEN。

知らない名前のブランドだったので、すぐにDIFF LIMEN のInstagram (https://www.instagram.com/diff_limen/)を調べると、並ぶ写真の世界観がとても魅力があった。ストリートなのだけど、ヴィンテージ感あり。このブランドのランウェイってどんなだろうか?と想像がつかなくなる。そして、HPを調べてこのDIFF LIMENはヴィンテージストアなのだということを知り、ますます興味津々になった。だってヴィンテージストアでコレクション???早速、DIFF LIMENのショップオーナーであり、デザイナーの矢田千広さんにインタビューを行った。

↑DIFF LIMEN 2018-2019AWコレクション/ Vancouver Fashion Weekより

ヴィンテージストアが展開するイレギュラーなコレクションに注目

Junko(以下J)「webで調べてヴィンテージストアなのだと知り、ランウェイがどうなるのかとても興味深く待っていました!まず、今回のテーマからお伺いできますか?」

DIFF LIMEN 矢田千広(以下 D)「今回のテーマは イレギュラーが連続した起伏、パターン化されていない日常を表現しています。1980-1990’sのユースフルなアンダーグラウンドシーンにフューチャーしてデザインを起こしています。私たちはヴィンテージストアなので、私たち独自のアプローチとして製作方法は古着を使ったリメイクが中心です。」

J「なるほど、リメイクで新しいコレクションを作り上げてるんですね。Instagramで写真を拝見していたのですが、スタイリングも、写真の世界観も独特だし、私の今まで見てきたヴィンテージストアでは無かったんですよね。既にあるものを集めている場所というよりは、そこから新しい世界が芽吹いているような。。。ということは、今回のコレクションは全て一点ものということでしょうか?」

D「全てショーの為に製作した一点ものになります。BGMには‎VETEMENTSのAW19にてモデルとして起用されたビートメイカーのFujita Keigo(https://www.instagram.com/keigo__okazaki/)が製作した”Moob”という作品(https://soundcloud.com/keigofujita/moob)を起用しています。元々学生時代にファッションデザイン(桑沢デザイン研究所)を専攻していたことがきっかけで、ヴィンテージストアとして、あくまでプロモーションとして参加しました。」

↑DIFF LIMEN 2018-2019AWコレクション/ Vancouver Fashion Weekより

J「プロモーションのため、とは言えど製作やBGMの選び方も強いこだわりを感じます。そうなると、今回のコレクションとは別に、今後の活動展開も気になってきますね!私、実はあまりヴィンテージの服を着ない方で。そもそもヴィンテージを選んだきっかけって何だったんでしょうか。」

D「初めてヴィンテージを扱おうと思ったきっかけは身近な同世代の知人がヴィンテージストアを立ち上げている人が多かったからでした。今では私たちが一つ一つセレクトした服に価値をつけてもらう事にやりがいを感じており、自身の表現の一つだと考えます。」

↑三軒茶屋にあるDIFF LIMENの店舗の様子。

J「ヴィンテージを切り口に、現代の服を考えていらっしゃるんですね。確かに、音楽でもDJがいたりファッションならセレクトショップもありますし、信念があれば表現は作り出すことだけではないと思っています。ブランド名にも何か意味があったりするのでしょうか?」

D「”DIFF LIMEN”は私たちが東京三軒茶屋にて活動しているヴィンテージストアの名前です。”difference limen”の造語です。【(精神物理学において、)人が感じる事のできる刺激の最小の差異】という意味から作った名前ですね。コンテンポラリーヴィンテージ&アーカイブをコンセプトに、その時代(の服)が現代でも通用する服であれば、それは本当の意味でリアルクローズとなり得ると考えます。」

コレクションに続いて
広がっていくクリエイション

J「最後に、今後の展開を少し教えてください!」

D「今回、コレクションという形での表現となりましたが、これからはクリエイションの幅を増やしていければと考えています。継続してヴィンテージストアを営みつつ、ファッションシーンだけに留まらない常に新鮮な表現活動をしていきたいです。 近いうちに決まっている活動はNYLONなどで活躍するflolistのkoichi hashiguchi(https://www.instagram.com/ichihashiko/)と共同で花を使ったクリエイションを考えています。」

J「ヴィンテージ、アンダーグラウンド、ストリートを連想させるコレクションと、花とのコラボレーションがどのような形で発表されていくのか楽しみです。ありがとうございました」

ヴィンテージストア発のランウェイの現場を生でみてみたいのもありますが、これからのクリエイション活動も興味津々。三軒茶屋のストアも実際にお邪魔して、その世界観を体感してみたくなりました。今後もチェックしてまいりますので、おたのしみに◎

DIFF LIMENデザイナープロフィール

Chihiro Yada
桑沢デザイン研究所ファッションデザイン学科卒業 在学中よりフリーランスでグラフィックデザインやフォトグラファーとしての活動をスタート 2017年10月、Vintage Boutique「DIFF LIMEN」設立
オフィシャルサイト http://difflimen.jp/